「『WebGLがブロックされました』が表示される」、「タブが落ちる」、「WebGL自体が実行されない」というChromeでWebが使えない問題の解決方法を紹介します。
「WebGLがブロックされました」とはWebGLが正常実行出来なかったので強制終了したというメッセージです。
WebGL機能を無効にしている
WebGL自体が動作するか確認できるサイトが有りますのでこちらで確認します。
Does My Browser Support WebGL?
このとき「Yay」が表示されればWebGLが機能している状態であり、「Nay」が表示されればWebGLが機能していない状態です。
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「Nay」が表示されているとき、ハードウェアアクセラレーションが無効になっています。
ハードウェアアクセラレーションが無効になっている
右上のメニューを開き、設定をクリックします。
下にスクロール、「詳細設定」をクリックしてさらに下にスクロールします。
最下部付近にある「ハードウェアアクセラレーションが使用可能な場合は使用する」にチェックを入れます。
このあと、Chromeを再起動し、再度実行してみてください。解決しない場合は下記の方法をお試しください。
ブラウザが不安定
拡張機能やキャッシュなどが影響している
一度シークレットモードで実行してみてください。シークレットモード実行できた場合、拡張機能やキャッシュなどが影響しているため、キャッシュ・クッキーの削除や拡張機能の無効化を行うと改善します。
余計な試験運用設定が有効になっている
余計な試験運用設定が有効になってしまっている可能性があります。普通は触らないはずですが「Chrome高速化」といってハードウェアアクセラレーションに関する設定の変更を勧めている記事もみかけますので念のため確認しておきましょう。
chrome://flags/
にアクセス(アドレスバーに貼付け後、Enter)し、「Reset all to default」または「すべてデフォルトに戻す」をクリックします。
Chromeのバージョンが古い
Chromeのバージョンが古い可能性があります。
右上のメニュー→ヘルプ→Google Chromeについて
よりChromeを最新版にアップデートします。
Chromeがベータ版になっている
Chromeのバージョンが不安定版の可能性があります。
右上のメニュー→ヘルプ→Google Chromeについて
よりChrome バージョンの語尾が「Beta Build」または「Dev Build」などになっている場合はアンインストール後、安定版を再インストールしてください。「Official Build」の場合は問題ありません。
Chromeが64ビット版になっている
コメントにてChromeが32ビットバージョンだと安定したとの報告がありました。
しかし、現在は64ビット環境に32ビットのChromeをインストールすることができなくなったためこの方法は使えなくなりました。
ハードウェアアクセラレーションに不具合がある
試験運用設定でハードウェアアクセラレーションを一部無効にしてみてください。動画でフリーズする場合はこの方法が効果的との報告がありました。
chrome://flags/
にアクセスし、「Hardware-accelerated video decode」または、「ハードウェア アクセラレーションによる動画デコード」を無効にします。
「Enabled」から「Disabled」に変更します。
ディスプレイドライバーとの相性
ディスプレイドライバーに不具合がある
ここまでの対処法で殆どの場合解決しますが、それでも動作しない場合、ディスプレイドライバーと相性が悪い場合があります。
ディスプレイドライバーを最新版にします。OSのアップデータで候補に挙がっていないか確認してください。なければ、手動でインストールします。
Windowsでのドライバー更新方法
Windowsの場合、Windowsキー+Rキーの同時押しの「ファイル名を指定して実行」から「mmc devmgmt.msc」を実行します。
デバイスマネージャーから「ディスプレイ アダプター」を選択して現れたデバイスに対して右クリック「ドライバーの更新」を選択します。
最後に「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索」をクリックします。
この方法で更新できない場合はデバイスのメーカーへ最新版のドライバーをお問合せください。
ブラックリストに登録されている
また、セキュリティなどの理由でWebGLを実行してはならない環境をまとめたブラックリストが存在します。具体的には下記で確認ができます(Firefoxのリストです)。Chromeではまた別にリストを持っています。
これに相当した場合は、強制的に実行する設定を行わない限り、実行されません。
諦める
お役に立てず申し訳ございません。WebGLは、固有の環境によって不安定になってしまうことがあります。
パソコンのメモリ・ディスク容量やスペック不足が考えられます。他のブラウザでも試してみてください。Windowsの場合はEageやIE 11、Macの場合はSafariを用いて表示したほうが安定します。
Chromeの場合、「chrome://gpu/」にアクセスすると、グラフィックに関わる環境一覧が表示されます。この情報が役に立つ場合があります。
この記事に掲載されていない方法で解決された場合お手数ですがコメントをお願い致します。記事の改良に役立たせて頂きます。
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